口内炎

繰り返し生じる口内炎にアフタ性口内炎という病気があります。これは口腔内に丸い潰瘍が生じるもので再発を繰り返すものは再発性アフタと呼ばれています。
たとえば

  • 仕事、育児、介護などに忙しく過労気味である
  • 睡眠不足のため疲労感がとれない
  • 他に消耗性の疾患を患っている

など疲労やストレスおよびそれらに伴う抵抗力の低下などが関与しています。

東洋医学では口瘡と呼びます。東洋医学では口腔は消化器の一部と考えますので、臓腑では脾胃との関わりが深いとされます。ストレスが溜まってイライラ状態が続いている、平素より偏食があり濃い味付けを好む、アルコールを頻繁に嗜む・・・などによって臓腑のバランスが乱れたものを大まかなに実証といいます。慢性の消耗性疾患を患っている、仕事や育児などにより過労状態となり身体が弱った状態にある・・・などといった状態を虚証といいます。これらバランスを欠いた状態は状態が身体の抵抗力に影響し発症に至ると考えられています。口腔は体外からの飲食物と最初に接するところと考えれば理解しやすいかもしれません。

当院で相談される方の場合には、他の慢性疾患を患っていたり、身体の他の部位に疲労やストレス性の症状があることにより口内炎が再発を繰り返すため、全身調整の一環として口内炎の治療を相談されるケースがほとんどです。つまり、初診時から口内炎だけを治療してくださいといって来院される方はほとんどいません。

鍼灸治療は証に基づいて行いますが、特に虚証に属する証の場合には灸を併用することが多いです。また、状態をみながらその都度経穴を選定して、自宅でも可能な温灸を行ってもらうことにより早期の治癒と再発の予防を図っています。

臨床例~繰り返し生じる口内炎(30代女性)
仕事が忙しく全身的な疲労症状を訴えて来院された。睡眠時間は少なく通勤も遠距離である。ストレスも強く感じている様子。口内炎は無いのかと訊ねてみたら、頻繁にできるとの事。歯科で治療を受けているが程なく再発するので半ば諦めているという。定期的に通院していただくことにして、全身の治療行うこととした。また、自宅では出来るだけ毎日温灸をしていただくことにした。3ヶ月ほどで口内炎の再発は見られなくなってきた。しかし、疲労やストレス症状は以前よりは軽いがまだ認められるため、徐々に治療間隔を長くして治療継続。半年ほど経過しても口内炎は再発することはなかった。

臨床例~口内炎(30代女性)
出産後、子育てが始まり慢性的に睡眠が不足し疲労感が強い。出産後2~3ヶ月経ってから口内炎が多数できて痛む。数ヶ月経過したが繰り返して発症するため、口の中が常に痛い状態。授乳中なので薬を服用することに抵抗感があるため当室を受診された。頭痛、胃の不快感、浮腫みなどを併せて訴える。毎週通院していただくことにして鍼灸治療を開始。1ヶ月後くらいから徐々に口内炎が減少し、4ヵ月後にはほぼ見られなくなった。その後、育児中の体調管理のため月に2回ほど通院されていたが、口内炎が著しく悪化することはなかった。

 

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