卵胞の酸化対策 メラトニン

活性酸素は酸化ストレスの原因として知られていますが、生理的には排卵(卵胞の破裂)や黄体の退縮などとかかわりが深い物質です。LHサージ後には卵巣内・卵胞においても血管新生が盛んになります。これに伴いマクロファージや好中球などが遊走してきて、活性酸素やサイトカインをたくさん産生します。この酸化ストレスに対処するための物質が卵胞液中には含まれています。このバランスが崩れて活性酸素が過剰な状態になることも、卵質の低下や受精障害の一因となります。

 

松果体で産生され睡眠ホルモンとして知られているメラトニンには、活性酸素を消去する抗酸化作用があります。卵胞液の中には血液中の2倍ほどのメラトニンが含まれているそうです。

 

メラトニンは、必須アミノ酸であるトリプトファンから作られるセロトニンという神経伝達物質から作られます。トリプトファンは体内で合成することは出来ませんので食事から摂取する必要があります。メラトニンの原料となるセロトニンの作用は非常に広範ですが、感情のコントロールや精神の安定に対する作用は良く知られているかと思います。

 

さて、そのメラトニンですが、加齢に伴いその分泌量が減少することが分かっています。

 

山口大の研究では、受精率が50%未満であった症例に対し、前周期の月経5日目から採卵前日まで連日メラトニンを3mgを服用することで、卵胞液中のメラトニン濃度が上昇し、受精率、妊娠率も大きく向上したことが報告されています。

 

メラトニンはサプリメントとしては(不可能ではありませんが)入手しにくいため、食事としてトリプトファンを摂取することが大切であろうかと思います。

摂取に関しては以下のサイトに詳解されています。気になる方は参考にされてはいかがでしょうか?

https://suiminkaigi.jp/tips/tips-foods

 

2018年04月29日