排卵後のhCG

不妊治療をなさっている患者さんで、排卵確認後にhCGを注射されたと不安がっている方がいました。クリニックを変更されたりしますと、前医と治療方針が異なることもありますので、耳慣れない処置に戸惑う方もあるかと思います。確か、昨年も同じような患者さんがいたことを思い出しましたので、整理しておきましょうか。

 

不妊治療の場合に、hCG注射といいますと、排卵を起こすために使われるケースが多いため、hCG注射=排卵という印象を持っている方が少なくないのかも知れません。hCGには黄体機能を賦活させ黄体ホルモンの分泌を促す作用があります。このため、黄体機能不全など黄体の機能が低下しているような場合には、排卵後にhCGを使用することもあります。

 

一般的に、黄体機能不全がある場合の現代医学における治療法には以下のようなものがあります。

  • 排卵誘発剤を使用する
  • 黄体ホルモンを補充する
  • 血流を改善する
  • hCGを使用する

また、hCGは妊娠時の免疫寛容にも関係していると考えられています。

 

当室の鍼灸治療では、卵胞の発育と黄体機能は不可分と考え、日頃から血流やホルモンバランスを整えることで、卵巣内の環境を改善することが黄体機能の改善につながると考えています。

 

日ごろ、自分が経験していない治療法を行うことには少なからぬ不安が伴います。特に、注射などの場合は大きな不安を感じ易いのかも知れません。不安を抱えて着床期を迎えることにはデメリットが伴いますので、疑問なことはすぐに医師に確認してください。それが出来なかった場合には、遠慮なく治療中に質問してください。解る範囲でお答えいたします。。

2016年08月29日