新型コロナウィルス空気感染について

WHOの発表以来、新型コロナウィルスの空気感染について話題にされる患者さんが増えてきました。自粛生活の緩和もすすみ日常を取り戻しつつある現状で、再びの感染拡大を心配されている方が多いのかと思われます。

 

WHOの発表後、ニュースになったことで注目されている空気感染ですが、実は特に新しいニュースではありません。記憶にある方も多いかと思いますが、3月頃に「マイクロ飛沫」として報道されています。咳やくしゃみなどとともに排出された飛沫の中には、非常に細かい粒(エアロゾル)となったものが一定時間空気中を漂うことが既に報道されています。コンピュータシュミレーションによる映像や高感度カメラによる映像なども頻繁に流れていたので、記憶に残っている方も多いかと思われます。

このことについて今回WHOが改めて警鐘を鳴らしたものと思われます。

 

では、どのような対策が有効なのかを改めて確認しておきます。

  • 換気
  • マスクの着用
  • 頻繁な手洗い・手指消毒

複数の窓を開けて空気の流れを作ることにより、エアロゾルは速やかに室外に排気されます。これからは本格的な夏を迎えるため、頻繁な窓開け換気は室温の上昇に繋がりますから、エアコンの温度設定はいつもよりも低めのが良いと思います。熱中症にはくれぐれもご注意ください。

 

マスクについてですが、通常私たちが使用している「不織布の使い捨てマスク」の場合、吸う息の90%はマスクと皮膚の隙間から入ってくる空気です。ですから、ウィルスを含んだエアロゾルが空気中を漂っている場合には、不織布マスクで感染を防ぐことは出来ないと考えられています。しかし、咳やくしゃみなどをした場合には、ほとんどの呼気(吐く息)はマスクの不織布を通過して排出させます。このためマスクの外側に排出される飛沫(マイクロ飛沫を含む)は大きく減少します。
このことから、他人と空間を共有する場合には互いの利益のためにマスクを着用することが重要となります。

 

エアロゾルとともに新型コロナウィルスが空間を漂った場合には、日常的に手で触るところ以外にもウィルスが付着する可能性が高くなります。このため身の回りの消毒では対処が難しくなってしまう可能性があり、その労力も大きくなってしまいます。ですから、何かを触った後には可能な限り手を洗ったり消毒したりすることが大切になります。

 

私は職業柄一日に60~80回ほど手洗い手指消毒を職場でしています。頻繁な手洗い消毒は、手荒れに直結してしまいます。皮膚バリアの崩壊は皮膚からの感染リスクの増大に繋がりますので、手洗い消毒後の皮膚ケアもとても大切です。手洗いや消毒の後には、スキンクリームなどを使用してシッカリとケアしてください。

 

余談になりますが、無添加の石けんやハンドソープは消毒効果が高く、手荒れが少ないことも報告されています。当室ではハンドソープをシャボン玉石けんのバブルガードという無添加のものに変更しました。最初は何も感じなかったのですが、2週間後には手荒れの減少を実感することが出来ました。ちなみに、自宅では純植物性シャボン玉石けんを使っています。興味のある方は調べてみてください。

 

 

2020年07月13日