更年期障害

更年期障害とは、45歳から55歳くらいの更年期の女性に現れる様々な身心症状の中で、器質的(物理的・形態的)な変化に起因しないものを更年期症状といいます。それらのうち日常生活に支障をきたすものを更年期障害といいます。

身体的症状(多い順)
疲れやすい、肩こり、汗をかきやすい、腰や手足が冷える、腰が痛い、顔がほてる、頭が痛い、手足の節々に痛みがある、息切れがする
精神的症状(多い順)
もの忘れする、神経質である、イライラする、些細(ささい)なことにくよくよする、不安感がある、憂うつになることが多い、覚えられない、意欲がわかない、眠っても目を覚ましやすい、興奮しやすい、夜なかなか寝付けない

上の症状は更年期外来を受診する女性の60-90%が訴える症状です。

更年期症状の原因はエストロゲン(卵胞ホルモン)の減少と云われますが、ほてり・発汗・冷え・息切れなどの血管運動神経症状、性交痛、膣乾燥、睡眠障害などはエストロゲンの減少と関連性が強いとされています。しかし、関連性が弱いと思われる症状も多いため、更年期の女性がおかれる社会での役割や不安などからくるストレスも関連するという心身症的な側面もあります。

多種多様な症状が起こり得ますから、うつ病や甲状腺疾患、肝機能障害、貧血、メニエール病など症状の原因となる疾患がないことを確認することが大切です。

当室では、鍼灸治療を通して心身の症状の緩和を目標に治療を進めます。また、継続的な治療にはなりますが、ポスト更年期(更年期の後)に生じるであろう血管や皮膚の老化症状を軽減するための治療も開始します。