関節の腫れ痛みとアイシング

膝の痛みが治らないといって来院される方で、“患部が腫れて熱があるのに毎日温めているという方が時々います。「何故温めるのか?」と訊ねると「慢性の痛みは温めたほうが良いから・・・」と答えるが多いことに驚きます。慢性痛は温め、急性痛は冷やす。単純なこの割り切りは時として逆効果になる場合があります。

痛み症状だけで熱感も腫れもないということであれば、温めても良いかも知れません。炎症の急性期を脱していると考えられるからです。しかし、痛みに加えて熱や腫れがある場合や、歩行や運動後に痛みが悪化するなどといった場合には冷やすことをお勧めします。

冷やすといえば湿布を連想される方も少なくないようです。冷やすことは湿布とイコールではありません。湿布の場合は鎮痛消炎の成分が主で、冷却の効果はあまり高くはありません。冷却が必要な場合には氷などを使用してアイシングをすることをお勧めします。

アイシングには炎症による痛みや腫れを抑えるとともに、周囲の筋のスパズムを軽減することで痛みの悪循環を断つ効果があります。筋スパズムとは痛みの周囲の筋が意に反して収縮してこわばることです。患部を動かしにくくすることで患部を保護する役割がある反面、更なる痛みを引き起こします。

写真の様なアイスバックの中に氷を入れて、タオルで包んでから患部に当てて冷却します。アイシングは冷やし過ぎると凍傷になりますから、直接皮膚に当てずにタオルなどで包んで行うことをお勧めします。また、冷凍庫の氷はかなり温度が低いですから氷の表面が少し溶けるまで待ってから冷やし始めると良いでしょう。凍傷になるまでの時間については個人差がありますから、初めは数分程度から始めて様子を見ながら徐々に長くしてください。およその目安としては、10~15分位で、ジンジン、ピリピリしたり、感覚が無くなってくるような感じがしますから、そこで終了してください。安全第一です。

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