症例紹介

ライラック治療室で鍼灸やレーザー鍼の施術を受け症状が改善したケースをほんの少しですが紹介いたします。少しずつ書き足す予定です。 

不妊 

29歳女性

4年ほど前から妊活している。タイミング法を2年試みたが妊娠しなかったため、人工授精を3回ほど試みたが妊娠に至らなかった。このため体外受精にステップアップし3回ほど移植を試みたが妊娠しなかった。当室に来られる以前の状況はこのような状況。AMHは1年前の検査で0.6(当室治療開始後に再び検査したところ0.1)と年齢の割にとても低く、排卵誘発剤に対する反応も低下しており、なかなか胚が確保できない状態が続いているとのこと。
鍼&レーザー治療を週に1回行うこととした。2か月ほどすると月経初期の発育卵胞数は増えてきたが良質胚がとれない状態が続いた。
ARTクリニックを移ることとなり再びAMHを測ったところ0.1であった。対策として治療頻度を2回/週に増やし卵胞の発育を促すこととした。2か月後、3個採卵出来たが凍結できたのは1つであった。翌周期移植するも妊娠には至らなかった。翌周期再び採卵し2個凍結できた。翌周期に移植したところ妊娠に至った。その後12週まで順調に推移し卒業された。

36歳女性

2年以上タイミング法により妊娠を試みてやっと妊娠したが流産となってしまった。このため卵質の改善を図るべくご相談に来られた。年齢・状態などを考慮しご夫婦で鍼&スーパーライザー治療を受けることとなった。疲れやすく、特に下半身の浮腫みが著しい状態でした。舌は淡白色大きく胖大し歯痕もうかがえる。4か月後に自然妊娠しその後も治療を継続し血流の維持改善と黄体機能の改善を図る。無事に13周を終えて卒業を迎えた。
*男性の場合も年齢とともに濃度や運動率などには表れない妊孕性の低下が生じます。胚の質の向上は卵子・精子双方の質的改善があってこそです。停滞しているカップルの場合には、旦那さんも協力してあげてくださいね。

43歳女性 子宮内膜が厚くならない

初診時41歳。内膜菲薄化と不育症により過去3回初期流産を経験している。内膜は移植時に6㎜ほどしかなく採卵は可能であるが移植のチャンスは少ないという状態。週に一回のペースで鍼灸治療を行うが内膜は7㎜前後で推移するが、移植のしても着床はしなかった。一年ほど経過すると基礎FSHが上昇し、クリニックの基準を満たさなくなったので採卵も困難な状況となり、同時に内膜の厚さも再び薄くなってきた。本人からは今ある卵を移植して不妊治療を終了したい旨を告げられる。スーパーライザーの導入に伴い鍼治療と併用を開始。1カ月ほどで基礎FSHは低下(27→12)して採卵は可能で2個胚盤胞を得ることが出来たが、内膜の厚さはそれほどの変化は認められない。最後なので治療を2回/週に変更したところ、内膜の厚さは7㎜代になる。次の周期も7㎜を超えたので移植し妊娠に至る。着床後も不育症であるため、そのままの頻度で治療を継続し、無事に12周をクリアし卒業された。

39歳女性

初診時37歳。5年ほど前から妊娠を希望している。一般婦人科でタイミング法や人工授精を試みてきたが、結果が出ないのでARTを受けることにした。それに伴い鍼灸治療を併用して臨みたいとのことであった。治療開始後5カ月ほどで妊娠に至るが流産になった。治療再開後、排卵がいつも左側からであったので鍼灸に漢方(漢方専門医へ紹介)とサプリメントを併用してもらい、瘀血の改善を図る。半年ほど経過すると右側からも排卵&採卵が可能な状態となった。その後、半年ほどでIVFにより妊娠に至った。酷いつわりに耐えつつ妊娠中も鍼灸&漢方を継続し出産に望んだ。

45歳女性 反復不成功

初診時43歳、2年ほど前から不妊治療に取り組んでいる。当室初診時において、既にIVF(体外受精)やICSI(検事受精)を8回実施していたが、着床に至らなかった。ストレスを感じやすいタイプで、手足末端に冷えを感じる。いわゆる肝鬱の傾向を認める。卵質の向上を図るとともに、着床環境の向上も図る。10カ月ほど鍼灸を試みつつARTを試みたが、着床には至らなかった。小さな子宮筋腫を認めるため、着床への影響は少ないかもしれないが手術を行うことになった。これを機に胚の質の向上を図るには、見た目の検査では計り知れない精子の質的向上も重要と判断し、ご主人も鍼灸治療を受けることとなた。また、術後の状態改善を促すため、ART担当医に漢方を処方してもらい服用することにした。治療再開後、7カ月が経過したところで着床し妊娠に至った。

34歳女性 排卵障害、黄体機能不全

2年ほど婦人科で人工授精とタイミング法の治療を受けている。排卵誘発を行っているが排卵に至ることが少ないため、実際にはチャンスが少ない。ストレスの多い職業で拘束時間も長いため、強いストレスを感じている。体外受精へのステップアップも頭をよぎるが、実際に通院することは困難かもしれないという。知合いに紹介され来院。一旦、婦人科での治療を中止してもらい鍼灸治療で様子を見ることとした。BBT(基礎体温)は上下幅が大きいが2相にはなっていない。4か月ほどで基礎体温の上下のぶれ幅がすくなくなり、なんとなく低温期と高温期に分かれてきたので婦人科を受診してもらう。クロミッドで卵胞が育ってきたので、再び人工授精を行うことになった。3周期ほど人工授精を行い妊娠に至った。

44歳女性 卵質低下

初診年齢42歳。晩婚のため子供は欲しいが、体外受精など高度生殖医療は考えていないという。タイミング法か人工授精を行って授かりたいとのこと。基礎体温のグラフには何ら問題はない。一般婦人科での血液検査、超音波検査でも特に問題はないといわれている。半年間ほどタイミング法を試みたが妊娠に至らないため、人工授精を時々取り入れることにした。モニタリングによりしっかりと排卵しているようなので、排卵誘発はなく卵胞のモニタリングとIUIを行った。そのご、なかなか結果は得られなかったが、粘り強く治療を続けた結果、一年半後にタイミング法の周期に妊娠に至った。

46歳女性 卵巣機能低下

ART治療を3年ほど受けていたが結果を得ることが出来ず、採卵も順調には出来なくなっていたので治療を断念していた。たまたま、頭痛と腰痛が激しくなり当院に通院していたところ、不妊治療を受けている方が多いことに気づき相談を受ける。本人もART治療は辛いのでもうしたくないとのことだったので、鍼灸治療にサプリを併用し、排卵日を正確に特定することもせず、おおよそのところで複数回性交渉をもつという方法で気軽にチャレンジしてもらっていた。一年ほど経過したところで妊娠に至った。

 

月経関連の症状

無月経(妊娠希望) 30代女性

10代の頃から無月経状態が続いている。10年近く前に婦人科でホルモン剤を使用した治療(おそらくカウフマン療法)を行ったが月経の回復はなかった。現在は、年に1回ほどは月経がある状態とのことです。近く結婚されるとのことで、出来れば子供も欲しいとのことでした。鍼とレーザーで治療を行うこととした。治療頻度は週に2回ほど。3か月ほどで月経が起こったが基礎体温があまりきれいではないので、そのままのペースで治療は継続した。治療開始から半年ほどで基礎体温はきれいな2相を示すようになり、高温期も安定し長く続くようになったので、タイミングをとってもらうこととした。3週期目に妊娠され12周を迎えたので治療を終了した。

生理痛 20代女性

月経困難症で生理の前日くらいから強い生理痛がある。数年間婦人科でピルを処方してもらっているが、服用を中止すると強い生理痛があり、鎮痛剤はあまり効かないと云う。鍼灸で痛みが止まらないかと相談に来られた。週に1回のペースで鍼灸治療を行うこととした。次の月経から痛みは半分程度になり、4周期目には当初の2割程度の痛みとなり、痛み止めは必要なくなったとのこと。その後、さらに半年程度治療を継続し、鍼灸を中止し確認したところほとんど痛みはないとのことなので定期的な治療は終了した。その後は、予防も兼ねて月に1回程度来院されているが、生理痛は大きく悪化することはないようである。

生理痛 20代女性

生理の1週間前からイライラし、2~3日前から痛みが強くなる。婦人科で鎮痛剤をもらっているが、強い痛みがある。鍼とレーザー鍼を併用し週に1回のペースで治療を開始する。次の生理から痛み症状は1割以下に減少し、イライラも少なくなった。3か月ほど継続し、その後は月経の前に2回ほど治療を行うことで、症状は抑えられた。治療開始から9カ月ほど経ったところで治療を中止してみたが、特に強い症状はなかったので治療を終了した。

その後は肩こりや頭痛などで時々来院されることがあるが、月経痛に関しては特に問題はないとのこと。

月経困難症 26歳女性

月経時に下腹部や腰の痛みが強く、イライラや腹部膨満感がとても強くなる。鎮痛剤の服用で凌いでいたが、仕事に差し障りが生じるため婦人科の勧めでピルを服用し始めた。服用開始後は気持ち悪くなったが一時的なものですぐになれるといわれていた。半年服用しても変化がなかったので服用中止となった。以前に当室で不妊治療をしていた知人から”治療開始後2~3ヶ月で生理痛がなくなった”と聞いたので来院した。気滞血オと判断して週に1回のペースで治療を開始した。2か月間ほどは状況をみながら鎮痛剤を併用してもらった。その後は、1日ほどは痛みが生じるが鎮痛剤を服用しなくても我慢できる程度となった。8か月迄治療を継続し軽い月経痛が起きるて程度になっていたので治療を終了した。およそ半年後に股関節の痛みで来院されたので、月経の状況を確認したところ鎮痛剤が必要な痛みはないとのことであった。

月経困難症 32歳女性

月経に伴い下腹部から陰部かけて強い痛みがある。出血量は少なく月経が遅れることがよくある。また、日ごろ疲れやすく、手足お腹腰が冷える。気血虚寒と判断して週に1回治療を行う。体質的な陽気の不足を改善すべく、食材などにも注意を払い体質の改善を促す。4か月程度で月経時の痛みは減少し始めた。半年ほどで痛み・生理周期も改善していたが、お腹や腰の冷えが強いのでさらに治療を継続。1年ほどで手足の冷えは強いが、お腹や腰部の冷えはあまり感じなくなった。月経時の症状も軽い状態が半年以上継続しているので治療を終了とした。

月経困難症 29歳女性

月経の2~3日前から乳房が張ってイライラしてくる。月経がはじまると下腹部の痛みが我慢できないほど強くなる。3種類ほど漢方薬を試したがどれもイライラとむくみ感が増し服用を続けられなかった。オ血と判断して週に1回を目途に治療を開始する。3か月で症状は半分程度に改善した。予め、時間と費用の点から鍼灸治療の長期継続は難しいと云われていたので、再び漢方(保険)を再開してもらったところ、服用後のイライラ等の悪化もなく、月経痛や乳房の張りも軽減したので鍼灸治療は終了した。

月経困難症 28歳女性

月経開始から2日間は強い痛みを感じる。非ステロイド性鎮痛消炎剤を服用して何とか仕事をしている。あまり薬は飲み続けたくないという考えのため、当室に相談に来られた。冷えによる瘀血が認められたため、子宮におけるPG濃度を下げることを目的に鍼とレーザーを行うこととした。毎週治療を行い3回が終了したところで月経となったが、痛みの程度は普段の3分の1ほどで鎮痛剤の服用は不要であった。効果が実感できたので引き続き治療を行っている。
注)
月経痛の鍼灸治療の場合には、効果が出るまでに2~3か月ほど要することが多いのですが、レーザーを導入したため月経痛に応用してみました。狙い通り1カ月で効果が出始めました。

無月経 20代女性

初潮後2~3年は生理があったが、その後はなくなってしまった。婦人科を受診しホルモン療法を受けていたが、月経の自律性は回復しなかった。現在もホルモン剤使いながら定期的に消退出血を起こしている。仕事は不規則で夜勤もあり、ストレスは多いとのこと。結婚を控えているので何とか自力で月経を回復させることを希望して来院された。エコーで観察すると小さいながら卵胞が見られるので基礎体温を図ってもらい、鍼とレーザー鍼で治療を開始する。3か月後には排卵が起こり基礎体温は二相に分かれた。基礎体温からまだ黄体機能が弱い傾向が見られたので、継続して治療を行う。その後、2~3か月で基礎体温も整い、月経周期も27日程度となった。すぐに子供をもうけたいと希望されたので、タイミングをとってきただき3周期目に妊娠されたので、安定期に入ったところで治療を終了した。

無月経 20代女性(中枢性無月経)

10年ほど前から無月経状態にあり、年に2~3回しか月経がない。過去に婦人科でホルモン治療や漢方治療を受けた。治療中は月経があるものの服用を中止すると再び無月経状態となる。甲状腺や副腎などに異常はなく、肥満等の要因もない。無月経状態を継続するリスクは承知していたが、薬剤を使用し続けることに抵抗があったので、その後は治療を受けていない状態にあった。知人に鍼灸を試すことにした。仕事や人間関係などのストレスがおおく肝気鬱滞状態にあり、イライラや胸部の苦悶などが見られた。週に1回の治療を行うこととした。半年程度で50~60日周期で月経がみられるようになり、1年ほどで30~40日周期の月経となる。その後さらに1年ほど治療を継続し、概ね30日~35日程の月経周期が続いていたので、治療を中止したが継続して月経が来潮した。

無月経 30代女性(中枢性無月経)

初潮以来未だに定期的な周期で月経が来たことがない。過去に婦人科でホルモン治療を受けたが自律性回復はなかった。また、漢方治療も試したが、服用の継続により月経が来るようにはなったが服用を中止すると無月経となった。しばらくの間何ら治療を受けていなかったが、無月経状態(年に2回ほどの月経)が続くことのデメリットを考えていたところ、当室を紹介されたので来院した。ストレスが多く睡眠の質も良くない状態にある。
3か月ほどで月経が50日ほどの周期でき始めたが、多忙なため治療頻度は少なくなり再び月経は来なくなった。8か月ごろから再び定期的な治療を開始し1年2か月ごろから40日以内の月経周期となる。2年ごろまで定期的治療をするが、治療を中止すると月経周期が長くなることから治療頻度を月に2回程度に落とて継続し月経を維持している。

更年期障害および高血圧 60代女性

51歳の時、疲れ、肩こり、腰痛、足の冷え、イライラ、憂うつ、寝つきが悪いといった症状を訴えて来院。既に婦人科を受診しており漢方を行っている。症状は少し良くなっているが、もう少し改善させたいという。とりあえず、睡眠の改善と肩こり・腰痛症状をできるだけ早く改善させるために治療を始める。頭皮鍼&灸、体鍼を毎週行う。2か月ほどで疲れ、憂うつ、寝つきの悪さ、肩こりはだいぶ軽くなった。漢方も行っているため以降は月2回ほどの治療で維持改善を図る。3年ほどして肩こりや腰痛、イライラ、不眠などが悪化してきた。以前は低血圧であったが現在は150-100ほどあり、降圧剤を勧められているが極力のみたくないというため、血圧のコントロールを目的に再び週2回の治療を行う。4か月ほどで正常値を保てるようになったので、週1回の頻度に変更し血圧の維持と諸症状の改善維持を図る。この方は現在も治療を継している。コレステロールは高めではあるが血圧は降圧剤なしに維持できている。年齢的な膝関節痛や腰痛、軽い憂うつなどはあるが、それほど気になるほどではないという。現在、婦人科には行っていないが、内科には時々行って経過を診てもらっている。

生理痛(子宮腺筋症) 40代女性

子宮腺筋症のため月経時には激しい痛みが起こることが多い。核出術という手術を受けその後はしばらくの間は月経痛は軽減し、鎮痛剤も効いていたが最近は鎮痛剤が効かないことが多くなってきた。来院時には下腹部を抱えるようにして来院され昨夜からの激痛で一睡も出来ず、医師から処方されている薬は座薬・内服薬ともに効かないと訴える。レーザー鍼を行うこととし、子宮周囲の下腹部へ集中的に照射した。治療直後には痛みの程度に変化がなかったが、2時間ほど経過すると痛みが大幅に減少し、その晩はぐっすりと眠ることが出来た。翌朝は軽い痛みであったが、時間の経過とともに少しずつ痛みが出てきたのであまり強くなる前に鎮痛剤を服用した。3日間ほど連続して施術を受けることで強い痛みになることなく月経を終了した。

その後、この方は月経の開始前から月経期間中に集中的にレーザー鍼を行うことで強い痛みにならずに月経をやり過ごしている。

 

感覚器の症状

加齢黄斑変性症 60代女性

もともと痛み疾患で通院されていた患者さんから、加齢黄斑変性症と診断されているので鍼が効くのであれば治療してほしいと相談される。1年前に診断され経過観察中であるとのこと。週に1~2回程度の鍼治療を1年程継続すると、黄斑部の状態は悪化せずに少し改善していると医師に言われたとのこと。ここから鍼治療にレーザーを併用することとした。さらに1年後の検査では黄斑部の変性がほとんど認められない状態になっていると言われたと喜んでいた。現在も定期的に治療を行って良い状態を保っている。

目の奥の痛み、ショボショボする違和感 30代女性

目の違和感を訴えて来院された。目の奥に軽い痛みがあること、目がショボショボする、見え方が暗い感じがする...などの症状を訴える。眼科での検査では特に異常はないと云われた。もともと神経質な性格で、目の症状以外にも全身的に移動する痛み症状がある。また、寝つきがあまり良くなく布団に入ってから1~2時間は寝付けないとのこと。
状況を確認しながら週に1~2回のペースで治療を行う。3か月ほどで寝つきの悪さは概ね改善した。目の奥の痛みは感じなくなったが、違和感はまだある。半年ほど経過したところで目の症状は概ね感じなくなった。本人の希望で身体の痛み(移動性)の治療に重点を置いてほしいとのことなので、目の方は状況を確認しつつ状態の維持に努めることとした。
その後、2年ほど来院されたが、目の症状が悪化することはなかった。睡眠についてはストレスが溜ると悪化する傾向があったが、長期化することはなかった。

突発性難聴による耳鳴り 60代女性 

2カ月前に突発性難聴を発症。ステロイド剤などで一度は回復するが、その後急速に悪化した。薬を服用しているがあまり改善していない。酷い耳鳴りと低音性難聴の状態となっている。鍼&レーザー治療を開始して1カ月で聴力は改善したが、耳鳴りの改善度合いは50%ほどの自覚であった。その後3か月ほどで耳鳴りも消失したため治療を終了。念のため、1カ月後に来院していただいたが特に問題なく過ごしているとのことであった。

視神経鞘髄膜種による眼圧上昇 60代女性

良性の視神経鞘髄膜種の経過観察中の患者さん。徐々に大きくなっているため圧迫により眼圧が上昇してきているため、もし鍼灸で下がる可能性があるのであればやってみたいと来院された。眼圧は30mmHg前後であるとのこと。当初は鍼灸で治療を行っていた。半年ほどで25mmHgほどに下がったが、その後はそれ以上下がることはなく同じ状態が2年間ほど続いた。スーパーライザーの導入に伴いレーザー鍼を併用して行うこととした。半年後には15mmHg程まで下がり、その後も定期的な施術で維持している。

眼精疲労・頭痛 30代女性

後頭部・側頭部の痛み、こめかみの痛み、目の疲れ、眼の痛みのためコンタクトレンズを装着できない状態が続いている…などを訴えて来院。眼科にかかったが最終的には様子を見ることになった。半年ほどこのような状態が続いているとのこと。眼精疲労と慢性痛による閾値の低下と判断して鍼治療を行うこととした。1ヵ月間に6回ほど治療を行い痛みも消えコンタクトレンズも装着できるようになった。視力が良くないことと、仕事上の作業が目の疲れや頸肩コリの原因となっていることを踏まえて、月に1~2回ほどケアのために鍼灸に通って、症状の悪化を予防している。

眼精疲労 40代女性

目の疲れと眼痛頭痛を訴えて来院。仕事柄一日中パソコンと睨めっこであるとのこと。疲労回復用の点眼薬をを使用しているがあまり効果がない。モニターを見るのが苦痛で吐き気も生じるとのこと。頸や肩の筋も緊張しているため週に1回のペースで治療を開始する。1ヵ月ほどの治療で症状が半分以下となったため、治療頻度を2週間に1回へと減らして更に2ヶ月ほど治療を行った。目の疲労が消失したわけではないが、睡眠により回復するようになったので、状況をみながら月1回程通うように指示して終了した。

正常眼圧緑内障 40代女性

眼科で正常眼圧性緑内障と診断される。実生活上見えにくいなどの症状はないが、検査では視野欠損が確認されている。眼科での定期検査で少しずつ視野欠損が進行しており、OCT(光干渉断層計)でも異常が認められるため当室を受診した。PC関連の仕事のため日頃目が非常に疲れ、頸や肩コリ、慢性的な頭痛がある。いわゆる眼精疲労状態もあり1回/週の継続治療を行うこととした。頭部・頸部・背部・手足の経穴から10穴ほど選定し全身的な治療を行う。その後転居するまで3年ほど治療を行ったが、症状の進行はほぼ止まった状態を維持することが出来た。

解放隅角緑内障 50代女性

頭痛や頸こりが続きマッサージを受けていたが症状が改善することはなく慢性的な症状になっていた。頭痛が急に悪化し、見え方もおかしいと感じたため眼科を受診すると、眼圧が高く緑内障と言われ点眼薬で眼圧を下げることとなった。点眼薬を変えつつ治療を行ったが眼圧が20以下にならないため当室に相談に来た。標準眼圧域に下げるため点眼治療に並行して鍼治療を行うこととした。最初2か月は週2回、その後は週1回の治療を行った。眼圧は3か月程で16~18程度に下がった。その後更に3カ月間ほど治療を継続し眼圧が保たれ、症状の進行も止まっていたので本人の希望により点眼薬での治療とし鍼治療を終了した。

正常眼圧緑内障 50代女性

たまたま眼科に行ったところ正常眼圧性緑内障と診断され、その後眼科に通っているが徐々に視野欠損と視神経乳頭の状態が進行しているため相談に来られた。鍼治療を3年ほど継続したところ、その間はほとんど症状が進行することはなかった。その後は来院がなくなり、2年半ほど経って症状が少しずつ進んでいるといって来院された。継続的な治療によりほぼ状態を保つことが出来ている。

薬剤性緑内障 40代女性

強膜炎のためステロイド点眼薬を使用していたところ眼圧が上昇し緑内障と診断された。ステロイドを使用しないと目の痛みがひどいため、鍼で何とかならないかと相談に来られた。週2回ほど鍼灸治療を行いつつ、再びステロイド点眼薬を再開したところ、ほぼ眼圧を保つことが出来たため点眼薬治療を継続することが出来た。半年強ほどで強膜炎が落ち着いた状態となったため治療を終了した。

視力回復 20代女性

コンピューター関係の仕事をしている多忙なこともあり、頭痛・頸肩のコリが激しく鎮痛剤を使用することが多い。視力は裸眼で0.08程度。この方の場合は視力の回復が目的というよりも、頭痛の改善を図り鎮痛剤の使用を減らしたいという目的で来院されました。4ヶ月ほど週に1回治療したところ肩こりはあるものの、頭痛の頻度はかなり減りました。視力を測ったところ0.5ほどになっていたため、更に3カ月間ほど同じペースで鍼治療を継続しました。頭痛も減少し0.6程度になり本人も満足ということで、頻度を月に2回程度来院していただき、肩こり治療と頭痛の予防と視力低下の予防に努めました。この方の場合は、結婚により当地を離れるまでその後2年ほど来院されていました。視力は多少のばらつきはありましたが概ね保たれていました。

 

 自律神経の症状

寝つきが悪い 50代女性

更年期症状と思われるのぼせ、指先の痺れなどの症状とともに、寝つきの悪さと、早朝の覚醒があると訴えて来院された。夜床にはいっても1時間以上寝付けないことが多い。また、早朝に目が覚めてしまいその後は眠れないとのこと。睡眠時間が短くなっているせいか身体が重く疲労感もあると訴える。

ホルモンバランスの影響から交感神経が緊張傾向にあるものと判断し、頭部への鍼治療とレーザー鍼を併用することとした。2回目に来院された時に伺うと治療のあと2日間はよく眠れたがその後はまた元に戻ってしまったという。週に一回ほど継続して治療を行ったところ、少しずつ効果が長く続くようになった。4か月ほど経過すると、睡眠や指先のシビレ、疲労感などについては大きく改善し、のぼせについては以前よりは軽い気がするがまだ気になるとのこと。その後は頻度を月に2回ほどにして治療を継続しているが、睡眠については良好な状態が続いている。

薬指の痺れ 50代女性

右手の指先がしびれをご相談に来られた。中指や示指もしびれているが、薬指が最も違和感があるとのこと。関節リウマチが気になり整形外科を受診されたそうですが、年齢的なものなので心配しないように云われた。レーザー鍼を希望されたので、頸部神経節への照射と指への照射を行う。施術後には指先の違和感は消失していたが、数日後にはまたシビレるようになったため、週に1回程度の治療を行うこととなった。回を重ねるごとに効きが良くなってきたので2か月目からは月に2回ほどの施術とした。4か月ほどで症状を感じることはなくなったので治療を終了した。

イライラして眠れない 30代女性

日ごろからクビや肩や背中がコリ、イライラして眠れない。歯ぎしりもあり、頭痛も頻繁にある。また、月経が近くなると、これらの症状がすべて悪化するとのこと。交感神経が緊張状態にあると判断し、鍼とレーザー鍼を併用することとした。体への鍼のほか頭部への鍼灸を行う。レーザー鍼は瘂門と星状神経節を中心に行う。イライラと睡眠、頭痛に関しては1ヶ月ほどで概ね緩和された。睡眠中の歯ぎしり食いしばりについては半年ほどで軽減し、それに伴い首肩のこり症状も軽減したため、定期的な施術を終了し維持予防のため施術に目的を変更した。

手足の冷え 30代女性

不妊治療目的で来院された方。冷え性が酷く手足や腹部や腰部にも冷えを感じるため、冷えを改善することで妊娠力をアップすることを希望されていた。鍼&レーザーで週に1回ほど治療を行った。半年ほど経過すると冷えの自覚はなくなり、手足が温かくて気持ちよいと感想を漏らされるようになった。その後、4ヶ月ほどでこの方は妊娠され卒業されていった。寒い季節でも前年ほど手足が冷たく感じることはないと言っていた。

のぼせ・疲労感・ふらつき 50代女性

2年ほど前からのぼせ・発汗が酷くなり、次第に疲労感やふらつきも感じるようになった。更年期障害とのことで婦人科でホルモン療法を受けたが症状に変化はなかった。その後漢方などを試したが症状は改善せず、現在は心療内科に通院している。知人の紹介で当室にご相談に来られた。鍼&レーザー鍼を行うこととした。1ヶ月ほどすると少しのぼせ・発汗が軽いような気がするというので治療を継続する。4ヶ月ほどで症状はかなり落ち着いたので治療を終了した。

 

運動器などの痛み・しびれ・麻痺

膝関節の腫れ痛み 60代女性

膝の腫れと痛みが強いため1年前から月に2回関節の水を抜いている。何とか状況を改善したいと相談に来られた。LLLTレーザー鍼を週に2回ほど行うこととした。1か月ほどで痛みは半分ほどになり、膝の外周は1センチほど細くなった。2か月が終了した時点では、外周は14ミリ減少し痛みは3割ほどになったとのこと。エコーでは膝蓋上包の腫れ(厚さ)は40%ほどになった。

膝関節の腫れ痛み 50代女性

数か月前から膝関節の腫れて痛み、膝を曲げにくいといって来院。整形外科でベーカー嚢腫と診断されて水を抜いているがすぐにまた腫れてしまうとのこと。仕事柄立って動き回ることが多いらしく、膝には相当の負担がかかっていることが推測される。エコーで嚢腫の大きさを観察しつつ、週に2回ほどレーザーと灸治療を併用して行う。2か月ほどで膝の腫れは小さくなり曲げやすい状態となった。痛みについては当初の30%ほどまでに改善しているという。その後は月に2回ほど来院している。多忙な時にはやや悪化するものの、以前ほどの痛みと腫れは回避できている。

頭痛 鎮痛剤乱用型(40代女性)

日常仕事でストレスが非常に多いと自覚。頭痛が生じると鎮痛消炎剤服用していたが、次第に頭痛自体を避けるために服用するようになりほぼ毎日鎮痛消炎剤を服用するようになった。次第に慢性頭痛が生じて薬が効かなくなった。薬の処方を変更するなどして対処したがそれも次第に効果が限定的となったため当室を受診。週に一回の鍼灸治療を行い、痛みが軽減しているときは薬を服用しないようにしていただく。2か月くらいで薬を服用しない日のほうが多くなり、更に2か月程度でほとんど薬を服用することはなくなった。仕事が多忙なため鎮痛剤の服用をゼロにすることは無理と判断した。定期治療を終了し、月に2回程度のケア治療として通院することで、鎮痛剤の服用を週に1回程度に保てている。

頭痛 緊張型頭痛(30代女性)

仕事が多忙であるためほとんど毎日頭が痛む。ほぼ毎日鎮痛剤を服用しているが、あまり効果が感じられないようになってきたため相談に来られた。週に1回の治療を4ヶ月ほど続けるとほとんど薬を飲む必要がない程度に頭痛は減少した。その後、維持のための頻度の決定に手間取ったが、徐々に治療頻度を減らし月に2回程度の治療であまり頭痛を感じない状態を維持できるようになった。

頭痛 緊張型頭痛(50代女性)

頭痛、頚肩のコリ、疲労感を訴える。頭痛は若い頃から続いており、かかりつけの鍼灸師が引退したため来院。治療後の数日間は調子が良いが、やがて再び悪化するため月に2回程度の頻度で数年間お付き合いをした。
ある時から来院されなくなったため心配していたところ、2年ほど後ふと来院された。聴くと定年退職により別の仕事に転職したところ、あまりストレスを感じなくなり頭痛もなくなったとのこと。膝が痛いのでまたよろしくとのことであった。
近年、疼痛関連の専門書では痛みをストレス・心理状態などの関連について言及するものが多くみられるようになったが、これほどまでに極端なものか・・・と考えさせられるケースであった。

頭痛 緊張型頭痛(20代女性)

3日前から激しい頭痛がある訴える。2日前に医師の診察を受け緊張性頭痛と診断され薬を処方された。薬によりいくぶん痛みは改善したがまだ痛むという。
診ると肩や頚の筋肉の緊張が激しいため、鍼治療を行うこととした。肩や頚の経穴(鍼灸学用語:鍼を刺入するポイントのこと)への刺鍼により、側頭部まで響くような感じがするという。痛みがほぼなくなったので、痛い時は早めに来る様に指示して終了する。その後も時々来室している。
参考)
頭痛には重篤な疾患が隠れている場合があります。鍼灸の適応頭痛は慢性的な頭痛症状(緊張性頭痛・偏頭痛など)です。普段は頭痛など無いのに急に頭痛が生じてきた場合には、必ず医師の診察を受けてください。鍼灸治療はその上で行うことが望ましいといえます。

肩関節の痛み 50代女性

1年ほど前から右の肩(関節)が痛み、腕を上げたりとか重いものを持ち上げるときに激痛があると云う。初めは整形外科に通ったそうだが、痛みに変化がないため止めてしまったとのこと。鍼は初めてなので、軽めの鍼とレーザー鍼を行うこととした。初回の治療後に痛みの程度は半分以下になったとのこと。その後、1カ月半ほどで概ね痛みはなくなったので、また痛みが出てきたら早めに来るように伝えて治療を終了した。

慢性腰痛 50代女性

1年ほど前から右側の腰が痛む。あお向けや横向きで寝ていても痛みがあり、歩いているときもズキズキとした痛みがあり、腰を少し屈めるように歩くと少し楽であるとのこと。整形外科では腰椎に軽い変形があるといわれた。その後、整体や接骨、マッサージに通っているが痛み症状にほとんど変化はないという。

また、昔鍼を受けたことがあるが、鍼以外の治療を希望されたので、レーザー鍼で治療を行うこととした。

エコーで観察したところ痛みを訴える周囲の筋膜に肥厚や線維化生じている可能性が観察された。初回時には頸部交感神経節と腰部、殿部の経穴に照射した。2回目の際に様子を確認したところ、照射中と照射の当日は痛みが和らいでいたが翌日からは痛みが戻ってしまったとのこと。筋膜の状態があまりよくないと判断し、腰部の照射時間を大幅に増やした。次の治療の際に確認したところ、痛みは2~3割は軽減しているとのことだったので、このまま継続して行うこととした。治療開始から2カ月ほどで痛みは消失した。一か月後に来院いただき確認したところ、痛みはほとんどなく日常生活上問題ないとのことで、エコーでも改善している様子が確認できた。また痛くなったら早めに来院するように伝えて治療を終了した。

慢性的な腰部臀部の痛み・仙腸関節の痛み(60代女性)

一年ほど前から両側の腰と殿部が痛み始め、痛みが改善しないという。詳しく確認すると、1年ほど前にいわゆるぎっくり腰になり、整骨院で治療を受けたが改善しないため整形外科へ行ったところ圧迫骨折であると云われたという。薬剤による治療を受けたが改善しないため、当室医相談に来られた。2か月間ほど腰部と殿部を中心とした鍼治療を行い殿部と骨折部位周囲の痛みは2割ほどになったが、仙骨部の痛みがなかなかとれない。治療方針を再検討し、圧迫骨折により腰椎が後弯したために仙腸関節に過剰な負担がかかり痛みが生じているものと判断し、仙腸関節部へのレーザー鍼を追加した。次の治療の際に、前回の治療後は2日間ほど仙骨部の痛みが軽かったといわれたのでそのまま治療を継続。さらに1カ月ほどの治療で痛みはほぼ落ち着いたので、治療頻度を減らし経過をみることとなった。

腰部・殿部・下肢の痛み(60代) 坐骨神経痛

4か月ほど前から両側の腰から足にかけて痛みはじめた(痛み:左>右)。整形外科にて検査を受け、腰椎は年齢相応といわれ、リハビリと鎮痛剤などの治療を受けていたが改善しなかった。以前、更年期障害で当室にかかっていたことを思い出して、当室が移転していたので探し当てて来てくださった。坐骨神経痛として治療を開始。最初の2週間は、週に3回ほど治療をした。これにより右側の痛みはほぼ消失。左の痛みは7割程度になった。以後、週に2回ほどの治療を行い、治療開始後2か月ほどで左の痛みも消失したので治療を終了した。通常、両側性の下肢痛は慎重に適応の可否の検討を要するが、この患者さんの場合には診察から右側は梨状筋症候群、左足は腰部由来の神経痛と判断した。

背部の筋緊張・痛み(30代) 転子果長差に由来

以前から、左の背中がこり過ぎて痛いと訴える。触ってみると左側の背中から腰の筋肉がガチガチに硬くなっている。よく診察してみると足(脚)の長さ(転子果長=大腿骨大転子から外くるぶしまでの骨の長さ)が3cmほど異なる。生まれつきとの事である。当初、本人の希望により背中のマッサージを行っていたが、その時は気持ちよいが終わるとすぐに辛くなるという。(※現在当室では都合によりマッサージは行っていません)いくら器質的なアンバランスがあるとはいえ、少しは効果が継続しないと意味が無いので、低周波置鍼を行うこととした。鍼の響きと筋の収縮が気持ちよいという。治療後、背中がとても軽くなったという。その後、踵の高さを調整する補助具などを用い、月に1回ほど鍼治療を行うと比較的良い状態が保たれるようである

腰部の痛み(20代女性) 育児疲れストレス

産後の育児により腰痛が悪化したといって来院。もともと独身時にも腰痛や肩こりで来院していた。睡眠不足、精神的なストレスなどもたまっているという。動作に伴う痛みだけでなく床に横になったときなどにも重だるい痛みが生じるという。全身的に治療を行い一進一退を繰り返していたが、腰部と下肢に皮内鍼を併用することにより症状が軽減され、その軽減状態が継続するようになった。

腰部殿部の痛み(60代) 変形と疲労

腰がものすごく痛いといって来院。職人で仕事上腰に負担がかかるという。整形やマッサージ、ほねつぎなどにも1年ほど通っているが余り改善しない、困っているから何とかしろ・・・という。特別に変わったことはできないので、定期的な通院をお願いする。3ヶ月くらいで痛みは半分程度になった。その後は仕事の状態により、調子が良いときは2割程度、悪いときは5割程度の状態が続いた。一年ほどで概ね2割くらいの痛みとなり、調子が良いときには痛みを感じないこともあるようになった。本人曰く、痛みが半分くらいになると何とか仕事も普段の状態に近い状態でこなすことが出来たそうだ。

外反母趾の痛み 60代女性

長年、外反母趾による痛みを抱えているという。1~2か月ほど前から痛みが悪化し、歩くのが辛いといって来院された。また、痛みは動作時だけでなく夜間の自発痛もあるとのこと。両側性の痛みであるが右側の方が左側よりも痛みは強いという。市販の強制グッズなどを使用しているが、効果は感じられないという。(第1)中足指節関節部の痛みが強いが、中足骨に沿った長短母趾屈筋腱にも強い圧痛がある。治療はレーザー治療とし週に2回ほどの治療を行う。3週間ほどで関節部の強い痛みはなくなったが、長・短母趾屈筋腱にはまだ痛みがあるという。さらに2週間ほどで日常生活ではほとんど痛みを感じなくなった。痛くなったらすぐに来るように伝えて定期治療を終了した。

ベル麻痺(30代女性)

3ヶ月前に麻痺が発症し大学病院でベル麻痺と診断され治療を受けていたが、麻痺の回復が遅れているためため当室を受診された。左顔面麻痺、閉眼不能、水を飲むとこぼれる、肉眼的には表情筋の収縮は見られない、安静時の表情の左右非対称・・・主な所見。全身の経穴による鍼治療、顔面部の低周波置鍼療法、表情筋の他動運動を行うこととした。2ヵ月後、口角部と鼻翼部の筋が少しずつ収縮する。6ヵ月後、顔面部の筋は肉眼的にはほぼ判らない程度に回復する。しかし、額部の眉の動きは左右非対称である。8ヵ月後、眉もほぼ対称の動きが可能となった。表情筋の筋力が左右ほぼ同じでない場合には長期的に見た場合には、顔面の左右非対称の原因となるため、表情筋の運動法とセルフマッサージを指導し治療を終了した。

回復が遅れており患者がまだ若い営業職だったため、治療開始当初は不安感と苛立ちが強い状態でした。少しずつ動くようになり始めたときの喜びようが印象的でした。根気良く通院されたため時間はかかりましたが良い結果に繋がりました。ベル麻痺は多くの場合(7割程度)は後遺症なく回復しますが、麻痺の程度が強く広範囲な場合には完全には回復しない場合もあります。

人工関節置換術後の痛み(70代女性)

階段から滑落し左大腿骨頭を骨折したため人工関節を入れた。退院後手術部位の痛みが激しいため往診を要請された。痛みは入院時から生じていたが治療によっても取れなかったという。股関節周囲から大腿にかけて硬くなっていて強い痛みがありなかなか寝られないという。局所の鍼灸治療と頭部への施灸を行うことし、セルフケアとして自宅で棒灸を行ってもらう事とした。心地良い程度に棒灸を行うことにより痛みが軽くなり、夜寝られるようになったという。8ヶ月ほど鍼灸治療を継続し、痛みはほぼ消失したため治療を終了した。この方はある程度痛みが軽減した後は熱心に歩行訓練をされたため、近所程度なら一人で歩けるようになった。

帝王切開後の下腹部痛の残存(40代女性)

帝王切開後の痛みが出産後半年を過ぎても取れない。産婦人科に相談したが特に痛みの原因となるような問題はないといわれた。また、微量の出血などの症状もない。授乳中のため生理まだないため月経周期との関連は不明であるが、術痕の瘢痕化が原因であろうと推測して駆瘀治療を始める。同時に授乳を中止しても良いとのことだったので、早期の疼痛緩和を図るためペインクリニックを紹介し処方を受ける。治療開始後3か月程度から痛みの頻度が軽減しはじめ、薬を服用する頻度は徐々に減っていった。さらに3か月ほどでほぼ痛みは消失したので治療を終了した。

左膝の腫れ痛み(60代女性)

左膝関節が腫れ疼痛がひどい状態。整形で関節液を抜きヒアルロン酸を半年以上注入しているが、あまり変化がないという。仕事柄、日に5時間程度は歩き回らなけばならない。病院での治療は今までどおり継続し、鍼灸治療を併用することとした。2ヶ月が経過したあたりから徐々に関節の腫脹ひきはじめ、5ヶ月経過時点で、腫れ痛み共におさまる。治療終了後3ヶ月ほど後、再び関節が腫れたといって来院。調子が良かったのでかなり無理をした。変形性関節症の治療は変形自体を再建するものではないので、無理をすると悪化することを再度説明する。その後半年ほどで再び症状が治まったため治療を終了した。

右膝関節の痛み(20代女性)

学生時代からテニスをしており、内側側副靭帯を損傷している。このため練習をハードに行うと膝の痛みが強くなり、ひどい場合には歩くのがやっとといった状態になる。また、同側足関節にも旧陳性の捻挫があり、こちらの痛みも悪化していた。なるべく無理をしないようにした上で治療を行えば1~2週間で痛みは治まるが、練習の再開により再び痛みが生じるため、治療同時にと関節周囲の筋力アップを図った。徐々にではあるが、数ヵ月後ころから痛みを感じることは少なくなった。その後出産によりテニスを止めるまで治療とトレーニングを併用した。

右膝の痛み腫脹(50代女性)

右膝関節前面後面の腫れと痛みを訴えて来院。整形外科に一年以上通院しているがなかなか良くならないらしい。専業主婦のため特に日常生活上無理はしていないが、小さな畑を借りているため(市民園芸)時々は屈んで作業をすることもある。自己流?で大腿の筋力強化運動毎日を行っているが、やり方が間違っているので、関節に痛みがある人に適した運動法を指導し、鍼灸治療と併用することとした。4ヶ月ほどで痛み腫れ共に著しく改善し、痛みは2割程度、腫れは部分的に若干認められる程度となった。ここからがなかなか改善が進まず、治療開始から1年2ヶ月ほどで痛み腫れ共に認められなくなったため治療を終了した。

右膝の痛み腫脹(60代女性)

右膝関節前面後面の腫脹と痛みを訴えて来院。屈曲制限があり正座は不能。歩行時の痛みもあるため体重を上手くかけられず足部の痛みも生じている。整形外科に3ヶ月間ほど通院していたが改善しなかったので鍼灸を試してみることとした。鍼と透熱灸を行うこととし、当面週に2回通院することとした。2週間ほどで腫れは引き始め、1ヵ月半ほどでほぼ腫れはなくなった。しかし、屈曲時の痛みがまだあり、正座などはまったく出来ないため、週1回ずつ痛みの治療を行うこととし、自宅での自己リハビリを指導し併せて行ってもらうこととした。4ヵ月後、そろそろとであれば正座が出来る程度に回復し、本人も日生活上あまり不自由を感じなくなったため治療を終了した。

右膝の痛み(70代)

4ヶ月前から膝が痛いといって来院。整形でヒアルロン酸注射をしているが改善しないという。特に腫れや熱感がないため詳しく問診すると、しばらくの間入院生活をしていたとのこと。痛みはそけい部及び大腿部から膝にかけて広範囲に渡って痛んでいた。筋力低下による筋・筋膜痛によるものと判断して治療を開始。3週間ほどで 痛みは消失した。

急性腰痛(50代女性)

仕事中に屈んだところきゅうに腰が痛くなり動けなくなった。職業柄普段から中腰になることが多く、年に1~2回ほどギックリ腰になるという。右側の腰部・殿部の痛みが強い。冷え症であり足腰は日ごろから冷えていて、睡眠中に攣ることも少なくない。また、眠りも浅いという。隔日で4回の治療で痛みは消失した。その後は冷えの改善のため1年強ほど定期的に通院された。通院期間中にギックリ腰の再発はなかった。

急性腰痛(30代女性)

前日の昼過ぎ頃から徐々に腰が痛み始めた。痛みは徐々に強まり夕方には腰を曲げるのが困難な状態になった。多忙な状態が続いており、このところ腰や背中が張りを覚えていた。仕事を休むことはできないため、できるだけ早く治したいとの希望であった。一日おきに3回鍼治療を行い痛みは消失した。背中のはりが少し残っていたので1週間毎に2回治療をして終了した。

急性腰痛&坐骨神経痛(30代)

3週間前に急に腰が痛くなった。整形外科で急性腰痛症と診断された。安静が重要と指示され、仕事を休み2週間寝ていたが良くならなかった。そのため、整体術(無免許)を1週間に5回受けたところ、足にまで痛みが発生した。神経痛には鍼が良いと聞いて来室した。(杖を突いて来室)SLR 痛みのため測定不能膝蓋腱反射 アキレス腱反射 正常右足背 L5領域 触覚低下 など 3週間にわたり5回の治療を行う。腰・足ともに痛みは消失した。椎間板ヘルニアも考えられるので、今後のことも考慮し病院で検査をしてもらうように指示し治療を終了した。後日談、やはり椎間板ヘルニアだったとのこと。

頚肩の痛み・左腕のしびれ(40代)

3ヶ月ほど前から頚肩が痛み・左腕がしびれ始めた。整形外科にて検査を受け、頚椎に異常はないが頚部で神経が圧迫されているのではないかとの診断を受けた。ジャクソンテスト陽性、モーリーテスト陽性、上肢件反射正常頚部の神経根症状と頚肩部の筋緊張緩和を目的に施術を開始する。治療頻度は週に1回程度。頚肩の痛みは2~3回の治療で軽減するが、腕のしびれは軽減しない。2ヵ月後、ジビレ症状はかなり改善し少し違和感を感じる程度となる。4ヵ月後、腕のシビレ症状も消失したので治療を終了した。

頸・上肢痛~頸部椎間板ヘルニア(30代女性)

3ヶ月ほど前に頸部椎間板ヘルニアを発症し、頸から右上肢にかけての痛みが生じたという。発症当初よりは痛みの程度は減少しているが、今でも頸を怖くて動かせないじょうたいであるという。状況を見ながら週に2回ほど鍼治療をおこなった。3ヶ月ほどでまだ痛みはあるものの頸はある程度自由に動かせるようになった。通院頻度を減らして治療を継続し半年後には概ね痛みは消失した。OA端末を操作する仕事のため、頚肩こり症状がある。この症状が悪化するとヘルニアによる痛みに対する恐怖心も強くなるため、その後も時々通院されていた。

 

その他

夜間頻尿/過活動膀胱(80代女性)
一晩に5回以上トイレに行かなければならないため、一ヶ月以内に2回ほど転倒し腰部などを打撲した。幸いにも骨折には至らなかったが、今後のリスクも考えてご家族から相談を受ける。施術開始時点では、夜間頻尿は5回以上で、急に尿がしたくなり我慢が難しい状態になることが1日に2~4回ある状態。夜間頻尿の改善と打撲痛の軽減を目的にレーザー鍼を行うこととした。3回目の施術の際には夜間頻尿は2回となり、5回目の施術の際には夜間頻尿は2回、我慢が難しい急な尿意は1週間に0回となったため、施術を終了した。